
今からプログラミングの勉強をしたいと考えているんだけど、おすすめのプログラミング言語って何になるのかな?
本記事では、上記のような疑問を解決します。
- 自分が勉強すべきプログラミング言語が分かる
- おすすめのプログラミング言語が分かる
今から勉強しようと考えている人は、それぞれのプログラミング言語の特性を理解して勉強することがおすすめです。勉強した後に「思っていたのと違った」となると悲しいですからね。
では次から具体的に説明していきます。
今から勉強する人におすすめのプログラミング言語


結論からですが、残念ながらおすすめのプログラミング言語を一概に決めることはできません。
なぜならば、やりたい仕事によって勉強すべきプログラミング言語は変わるからです。
スマホアプリで使われるプログラミング言語や、ゲームで使われるプログラミング言語、企業が使うシステムで使われるプログラミング言語などはそれぞれ異なります。
自分がやりたい仕事に合わせたプログラミング言語を勉強することが正解です。
目指す職業によって、扱うプログラミング言語は変わる
自分がなりたい仕事に合わせてプログラミングの勉強を行う必要があります。
主要なところでいくと以下のとおりです。
それぞれの職種で1つだけのプログラミング言語を挙げていますが、他の言語も使われており「強いて言えばこの言語」というものを記載しています。
- ゲーム業界:C#
- 大手企業のシステム開発:Java
- Webサービス:JavaScript、PHP
- スマホアプリ(Android):Kotlin
- AI/機械学習:Python
次にそれぞれの詳細を見ていきましょう。
ゲーム業界:C#
C#は、ゲーム開発で特に人気が高いプログラミング言語です。
ゲームというとWindowsが強く、C#はWindowsを作ったMicrosoft社が開発した言語のため、相性が抜群です。
また「Unity」と呼ばれるゲームエンジンを用いて、幅広いジャンルのゲーム開発が可能です。
C#は、C++やJavaがベースとなっているため、C++、Javaのいずれかができる人にはとっつきやすい言語になります。
大手企業のシステム開発:Java
JavaはC言語をベースに開発されたプログラミング言語で、業務システム開発やWeb開発などで多く使われるプログラミング言語です。
Javaは実行環境の中枢である「JVM(Java Virtual Machine)」と呼ばれる仮想環境を作り出すことで、サーバ、PC、スマホ、家電など、ほとんどのコンピューター環境で動作することが可能です。JVMがそれぞれの実行環境の差分を吸収してくれるのです。
一度作成したプログラムがさまざまな実行環境で動作できる構造こそが、さまざま場面で使われ人気の高い言語になっている理由といえるでしょう。
Webサービス:JavaScript
JavaScriptは、Webシステムで使われているプログラミング言語です。
Webシステムは主に、「フロントエンド」と「バックエンド」の2種類に分けられますが、JavaScriptは「フロントエンド」の言語になります。フロントエンドとはユーザーの目に入る部分のことになります。のWeb開発では、JavaScriptが使用されます。
ネットしているときに、画像のスライドショーやポップアップ画面などを目にした経験があるかと思います。それらのアニメーションなどをJavaScriptで実現しています。
ユーザーが見る部分(フロントエンド)は、HTML(ページの構造)、CSS(ページの装飾)、JavaScript(動的処理)で実装されていることが多いので、HTML、CSSも一緒に勉強しておくと良いでしょう。
Webサービス:PHP
PHPは、Webサービスのバックエンド(サーバーサイド)開発で使われるプログラミング言語です。
JavaScriptと同じように、PHPはHTMLに組み込むことでWebページに「動き」を与えることができますが、PHPはデータベースとの連携が得意なのでサーバーサイド開発で使用されることが多いです。
PHPのプログラムは、ユーザーから見えないWebサーバー上でデータ管理などを行います。
また、PHPはかなり需要が高い言語になっています。なぜならば、簡単にWebサイトやブログの作成ができるCMS(Contents Management System)の「WordPressで採用されているからです。
普段目にするWebサイトの多くはWordPressを使って作られたサイトになります。
WordPressを普通に使う分にはPHPはありまり必要ありませんが、こだわったカスタマイズを行うためにはPHPが不可欠ですので、今後もPHPの需要は続いていくと言えるでしょう。
スマホアプリ(Android):Kotlin
Kotlin(コトリン)は、Android開発で多く使われています。
2019年にGoogleによってAndroidアプリの推奨言語にすると発表されたため、それまではJavaが推奨言語とされていたAndroidアプリの開発言語にKotlinが加わわることになりました。
Javaに比べ簡潔で洗練された記述方法によってコーディングしやすく、習得難易度が低いKotlinは利用シーンが急速に拡大しています。
AI/機械学習:Python
Pythonは、統計処理や数値計算を得意とするプログラミング言語です。
そのため、機械学習やディープラーニング、データ解析で良く利用されており、特に人工知能(AI)開発で注目されています。
ですが、「YouTube」「Instagram」「Dropbox」など誰もが知るWebサービスも、Pythonで作られています。
また、言語としては文法がとても単純でシンプルに作成することができ、誰が書いても同じようなプログラムにできあがります。これは後から他の人が見たときにも見やすくなり、良いプログラムである「読みやすい」というところをクリアしやすいプログラミング言語になります。
とはいえ、Javaがおすすめ


これまでにいろんなプログラミング言語が登場してきました。
それぞれ自分のやりたいことにあったプログラミング言語選ぶと良いです。
ですが、「まだ何がしたいか良く分からないが、とりあえずプログラムの道に進みたい。」という人には、Javaをおすすめします。
Javaがおすすめな理由
Javaがおすすめな理由は「Javaの開発案件が豊富」ということです。
Javaは汎用性の高い言語で、いろんなプラットフォーム(環境)上で動作が可能です。そのため、簡単なアプリから複雑な大規模システム開発まで、さまざまなシーンで利用されています。
たとえば、Javaで実現できることは以下があります。
特に安定が求められる大規模基幹システムの開発で良く利用されています。
- 大規模基幹システム
- Webサービス開発
- アプリ開発(Android)
- アプリ開発(PC)
- 組み込み系アプリ開発
上記のとおり、さまざまな場面でJavaは利用されています。
今人気のプログラミング言語などはJava以外にもありますが、そもそも勉強したところで利用シーンがなければ意味がありません。これから何をやりたいかまだ決めることができていない方にはJavaがおすすめです。
また、既にプログラマーの方にもJavaはおすすめで、他のプログラミング言語と比較してもJavaエンジニアの求人は多く、案件が多いことが分かります。
Javaは就職を考えている人にもそうですが、転職を考えている方にもおすすめの言語になります。
余談:Googleが利用する三大言語
世界のGoogle様が開発するときに利用している言語が三つあります。
ずばり以下のとおり。
- Java
- Python
- C++
これを1つの参考として、勉強すべきプログラミング言語を選んでみても良いかもですね。
ですが、「C++」は難易度が高いためこれからプログラムの勉強を始めるような人はやめておいたほうが良いでしょう。
「Python」はC++やJavaに比べるとまだ易しめですので、「とりあえずやってみようかな」という人はPythonを勉強してみると良いと思います。